2018年4月発行わんわん通信No24コラム
いなくなった犬を探さないのは遺棄と同じです!
〈チラシ表面〉
〈チラシ裏面〉
毎日途切れることなく続く、犬の保健所収容。犬部で保護している犬たちの譲渡のスピードでは全く追い付かず、助け出す受け皿がない中、せめて飼い主に戻すためにできることを…と、保健所収容中の犬の捜索活動を始めました。捜索してみると、保護場所のすぐ近くで「毎日家族で探していたんです!よかったぁ!!」等と言う飼い主さんが現れることが珍しくありません。保健所に収容されているとは夢にも思っていない飼い主さん、いなくなってもどこに聞いたらいいのかわからない飼い主さんがたくさんいることに驚きました。
少しでも連絡先を周知したい、と2015年に「犬部(わんわんお助け隊)」「どっくふぁみりーきゅ~ぴっと」「NPOしずおかセラピードッグサポートクラブ」の3団体で、啓発のポスターとチラシを作りました。
それをもって、県東部地区の各市役所・町役場に、狂犬病予防の集合注射会場での配布を依頼しました。2015年度は、そこまで手が回らないと断られる市町もあり、配布できた市町は半数以下でした。が、2016年度は1町をのぞいて配布でき、今年新たに印刷したチラシは、東部地区の11市9町すべてに配布をお願いできました。
いなくなった犬をちゃんと探すかどうかが、犬の生死を分けるという切実感を、行政に理解してもらった上で、啓発に協力体制をとってほしいというのが、私たちボランティアの願いです。今回、各市町をまわる中で、市独自に啓発チラシを作った市や、窓口に犬のマネキンを置いて首輪への鑑札・狂犬病注射済票・迷子札の装着の実際を見せている市町もあり、犬部がすすめてきた「ALIVE の迷子札・済票ホルダー」を配布している市町も増えていました。
本当に少しずつではありますが、ペットを最後まで責任を持って看取るということが、飼い主の責任として当たり前な社会に向けて、変化は起こっています。ぜひ、あなたの周りの犬飼いさんたちとも、チラシの内容を話題にしてください。それによって助かる命があることを願って!